お風呂に入ると、今日の出来事による心の疲れが次々と流れ出していきます。しかし、次第に意識は湯の温度に溶け出し、水と共に流れていきます。時間の経過とともに、自己を見つめる時間が外へと流れ出し、外界と繋がっていく感覚を感じるのは、お風呂に浸かっているときだからこその瞬間です。私はこれを、社会の苦しみと軽やかさの狭間を行き来していると捉えています。
この作品には、人体に夜行塗料が塗られており、暗闇では人だけが浮かび上がり、夜明けの光とともに画面全体が浮かび上がります。
※夜光塗料のため、昼間の光の当たり具合で光り方が変化します